塗料の種類や選び方

自宅に合わせた塗料の種類や選び方

外壁塗装のメンテナンス費用を節約する方法で述べたように塗料によって耐用年数は異なります。また長い視点で住宅のメンテナンスを考えた時には耐用年数が長い塗料を使った方が結果的にはメンテナンス費用の節約に繋がっていきます。

しかし、外壁の塗り替えに予算を設けている場合は予算内で適切な塗料を選ぶことが大切。また悪質塗装業者に騙されない為にも塗料について最低限の知識は蓄えておくようにしましょう。

自分の家、予算に合わせて最適な塗料を選ぶポイントをご紹介していきます。

塗料選びのポイント

  • 耐用年数は短く、値段の安い塗料を使う
  • 耐用年数が長く、値段の高い塗料を使う

塗り替えの周期を考慮して短い周期で塗り替えていくか、長い周期で塗り替えていくかで塗料選びは変わってきます。

さらに外壁塗装に用いる塗料のメーカーである日本ペイント、関西ペイント、SK化研だけでも耐用年数、目的、値段に違いがあります。外壁塗装を依頼する業者に耐用年数や目的をはっきりと伝えることはとても重要。

外壁塗装に用いられる塗料の最低限の知識を身に付けておけば見積もり時や工事内容のチェックをする時に役立ちます。

外壁塗装に使用される塗料の種類

外壁の塗り替えに使用される塗料は主に5種類。アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素、無機の5種となります。前述の順番のようにアクリルから右に行くほど塗料の耐用年数は高くなり、塗料価格も高価になります。

アクリル
塗料
ウレタン
塗料
シリコン
塗料
フッ素
塗料
無機
塗料
価格 価格の低い〜高いを現すグラフ
耐久性 3〜5年 6〜8年 10年〜15年 15年〜20年 20年前後

アクリル塗料

アクリル塗料の特徴は透明で強度が高く、色をはっきりと鮮やかに出す特徴があります。軽量かつ塗料の価格が安く、重ね塗りに適しているので短い周期による外壁の塗り替えを目的としている時にお勧めできる塗料です。

反面、耐久性は3年〜5年と短い為、外壁のメンテンナスも含みますが外壁の色をこまめに変更したい方に最適な塗料と言えます。

ウレタン塗料

アクリル塗料に比べると防水性や耐久性が向上しており、値段もお手頃になっている塗料です。特にウレタン塗料は外壁への密着性が優れている為、塗膜剥がれの補修において使い勝手が良い塗料。

価格と耐久性のバランスに優れたコスパの良い塗料と言われていましたが、シリコン塗料の価格も下がってきており、現在の主流はシリコン塗料となっています。

シリコン塗料

耐水性、防汚性、耐候性、耐久性に優れた塗料。10年を一つの塗り替え目安とする場合、最も主流となっている塗料でもあります。耐久性は約10年〜15年(シリコン塗料の種類や業者の技術による)なので塗り替えの頻度を10年前後の周期にしたい方に最適です。

フッ素系塗料

塗膜の寿命が長く、高い耐久性を誇る塗料。耐熱性、耐寒性、低摩擦性、不燃性など耐久性以外の部分にも優れています。

アクリル塗料と比較すると住宅の規模にもよりますが、20万円前後は工事費用が高くなる傾向にあります。ただ耐用年数は15年〜20年を誇るので長い目で見れば工事回数を減らしてメンテナンスコストを下げる事が可能。

特に住宅の規模が大きく、長期的なメンテナンス費用を節約したい方に最適です。

無機塗料

ガラスやセラミック、ケイ素を原料にした塗料。耐久性はフッ素塗料を超える超耐久性、防汚性、耐候性、耐熱、不燃性に優れています。

優れた塗料なので高価となりますが塗り替え周期を伸ばすことが可能です。

ただし、高額塗料になるので塗装する業者の技術が低いと規定の耐用年数以上の性能を発揮してくれません。同じくフッ素塗料も。高額塗料を塗り替えに使用する場合は品質、技術が高い塗装業者に依頼することが絶対です。

次世代塗料

次世代塗料と呼ばれる物には「遮熱塗料」「光触媒塗料」があります。

遮熱塗料は太陽熱を弾き、外壁や屋根の温度を下げて室内の温度も下げる性能がある塗料。夏は涼しく、冬は暖かく室内を保つことができて、省エネに繋げることができます。

光触媒塗料は太陽光で汚れを浮かせ、雨で汚れを落とすことができる革新的な塗料。防汚性に優れ遮熱効果も優れています。光触媒は空気中にある汚染物質を分解して建物周辺の空気を浄化する効果もあります。

光触媒塗料は環境負荷を軽減できる塗料。価格は高いですが環境に良い塗料や家造りをお望みの方に最適です。光触媒は認定施工店で無ければ取扱いが出来ないのも特徴的です。

塗装目的が美観と保護であればシリコン塗料がお勧め

現在の外壁塗装の主流となっており、人気が高いのは「シリコン塗料」になります。シリコン塗料であれば…

  • 最低でも8年〜12年は塗料が持つ
  • 耐久性・その他性能が高い

上記の特徴があり価格と性能のバランスが非常に優れています。

シリコン塗料は種類によって耐久性に違いあり

シリコン塗料と言っても細分化すると種類が分かれてきます。簡単に説明すると水性と油性。

水性のシリコン塗料だと耐用年数は10年前後になりますが、油性のシリコン塗料になると10年以上。最長で15年の耐久性を誇る塗料もあります。またシリコンの含有率によっても性能が異なります。

外壁塗装で使用される塗料は主に三大塗料メーカー(日本ペイント、関西ペイント、SK化研)がほとんどです。使用する塗料の製品名を聞いて各メーカーで探すことで水性なのか弱溶剤系(油性)であるのか判断をすることができます。

水性塗料 環境に配慮された塗料ですが耐久性や密着性では溶剤系に劣る部分があります。
弱溶剤系
塗料
(油性)
塗料用シンナーで薄めて使用する油性塗料。水性塗料に比べると塗っている最中は臭いがあり、乾きも遅いですが密着性や耐久性は水性塗料よりも優れた性能を発揮してくれます。

弱溶剤系のシリコン塗料には「1液型」「2液型」とあります。

1液型は水やシンナーを入れ、塗料を薄めて(希釈)塗っていきますが、2液型は塗料に加えて硬化剤を混ぜ合わせ、水やシンナーで薄めて使用していきます。

この1液型、2液型かによっても耐久性や性能は異なります。優れているのは2液型。

もし外壁塗装をする際に水性や1液型なのに15年は耐久性があります…など業者側が言った場合は注意が必要です。最長で15年の耐久性を持つのは2液型となります。

こちらも製品名を聞いてメーカーで確認をすれば「1液型」「2液型」どちらなのか確認をすることが可能となっています。

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