外壁塗装の工事期間

外壁の塗り替えは職人二人で平均的な4LDKの建物を工事した場合、施工日数は8日〜12日と言われています。
但し、環境や工法によっては短くなったり、長くなったりします。基本的には10日前後を目安に外壁塗装の工事は終了となります。
では、1日目から作業終了までどのような順序で工事が行われていくのか?知らないより知っていた方がいいですよね。
以下で外壁塗装の作業工程を解説していきます。
外壁塗装の作業の順番(工程)
1日目 | 足場の組み立て |
---|---|
2日目 | 屋根・外壁の高圧洗浄 |
3日目 | 養生・サビ止め・下地調整 |
4日目 | 外壁の下塗り |
5日目 | 外壁の中塗り |
6日目 | 外壁の仕上げ塗り(上塗り) |
7日目 | 屋根の下塗り |
8日目 | 屋根の中塗り |
9日目 | 屋根の仕上げ塗り(上塗り) |
10日目 | 付帯部分の塗装 |
11〜12日目 | 仕上げの確認・足場の解体 |
1日目:足場の組み立て

住宅の大きさによりますが、足場工事は半日〜1日で終了します。足場は塗装職人さんが丁寧な仕事をするために必要不可欠な工事です。
屋根や2階屋の部分を塗り替えする時には安全も確保できるのが足場になります。
足場工事中の気になるポイントと言うのは一点。騒音です。足場は鉄パイプを繋げて組み上げていきます。「カン!カン!カン!」といったハンマーでパイプを叩く音がします。工事前に近隣住民の方に挨拶しておけば近隣からの苦情を防ぐこともできます。
2日目:外壁と屋根の高圧洗浄


足場が組み上がったら塗料を使って塗っていくわけではありません。建物についた汚れ、カビ、コケ、劣化した塗料などを綺麗に洗浄しないと塗料の付きも悪く綺麗な仕上がりになりません。
そのために2日目は主に高圧洗浄機を利用した住宅の洗浄を行います。
自動車のコイン洗車場にあるような専用の洗浄機を利用して屋根から基礎にかけて洗浄していきます。仕上がりに影響する重要な作業です。
高圧洗浄は35坪前後の建物で約半日、屋根や外壁となると約1日作業となります。また職人さんは洗浄する過程で建物の傷み、劣化具合など確認しながら洗浄を行っています。
高圧洗浄は外壁の塗り替えで一番大切な作業と言われています。高圧洗浄でどれだけ汚れ、カビ、コケ、旧塗膜の剥がれを取り除くかによって大きく仕上がりに影響があると言われる作業になります。カビが酷い場合にはバイオ洗浄をする場合もあります。
3日目:養生・サビ止め・下地調整
養生



洗浄によって綺麗になった住宅。続いては養生をしていきます。養生とはサッシや窓、手摺など塗料を塗らない箇所に対して専用ビニールで覆う作業です。これは塗料が垂れても関係ない部分が汚れないようにするための作業となります。
養生作業は塗装業者のプロ意識や実力が垣間見える部分と言われています。綺麗な養生をすると塗装後の境界線が綺麗に出てきます。これによって仕上がりが美しくなります。
サビ止め
サビは進行すると腐食を起こします。外壁塗装では塗り替える前に鉄部となる戸袋、雨戸、破風、手摺等にサビ止めを施します。サビの進行を食い止めて建物の寿命を延ばしてくれます。
悪質な業者になるとこのサビ止めの工程作業を飛ばしている可能性があります。理由は塗料を塗ってしまえば錆びついた箇所も綺麗に見えてしまうからです。しかし、サビ止めを塗らないとサビは進行して腐食してしまいます。
下地調整

外壁のひび割れ、ふくれ、剥がれの処理。外装材(外壁材)の目地部分の補修といった下地調整を行います。
特にサイディングボードなど外装材を利用している住宅は目地補修は必ず行った方が良いです。理由は目地に塗り込まれているコーキングは建物の揺れを緩和するクッションの役割を担っています。
目地部分のコーキングが避けたり、ひび割れしていると従来の役割を果たせなかったり、雨水の侵入を容易にしてしまいます。
4日目:下塗り
足場、洗浄、下地調整が終わって初めて外壁の塗装作業へと移行します。ただ、この段階では希望した塗料ではなく、中塗り、仕上げ塗りとなる塗料が壁面に定着するように下地強化剤と呼ばれる塗料を塗っていきます。
この下地強化剤を塗る作業を「下塗り」と職人さんは言います。
下地調整が終わり、壁面の色が透明、白、クリーム色などに塗られ始めたら下塗りがスタートした作業となります。
ちなみに下地強化剤は外壁の材質によって最適な塗料があり、間違えた下塗りをすると膨れや剥がれの原因となります。
5日目:中塗り
中塗りで初めて選んだ塗料を塗っていきますが、完成ではありません。外壁塗装の工程は基本的に下塗り、中塗り、仕上げ塗り(上塗り)といった3回の工程を挟んで完成させていきます。
中塗り、仕上げ塗りでは同じ塗料を使うことが前提となっています。
6日目:仕上げ塗り(上塗り)
最後は仕上げ塗りです。
何故、同じ塗料を何回も塗るのか疑問に思うかもしれませんが、仕上げ塗りによって紫外線、酸性雨の影響など建物の被害を最小限に抑えることができます。
また3回塗り重ねることで塗料も定着して、汚れも付きにくく長期に渡る美観を保つことができます。
7日〜9日目:屋根の塗装
作業内容は外壁の塗り替えと同じです。
屋根も下塗り、中塗り、仕上げ塗りと行い塗装を仕上げていきます。
屋根塗装の場合、材質はカラーベストなのか、トタンなのか、セメントや瓦なのかによって使う塗料は変わってきます。基本的に屋根の材質に合わせた塗料を使うことが前提となります。
10日目:雨樋・戸袋・雨戸等の塗装
屋根、外壁塗装を終了後、最後に付帯部分の塗装を施していきます。雨樋を塗装。鉄部である戸袋や雨戸はサビ止め塗装後、上塗りをしていきます。
付帯部分の塗料も基本的には外壁と同じ塗料を使うのが良いと考えられています。塗料によって耐用年数は異なってくるため、塗料の質を変えると、どちらかが先に劣化して塗り替え時期がズレてきてしまうからです。
11日〜12日目:足場の解体
最後は1日空けて乾燥した塗料の仕上がりを見たり、細かい部分の塗り残しがないか等、チェックをして塗装工事は終了となります。
その後、足場の解体作業が始まります。組み立て時と同じく「カン!カン!カン!」といったパイプをハンマーで叩く音が響き渡るので近隣にご挨拶しておくとトラブルを避けることができます。
雨天の場合の塗装工事はどうなるのか?

雨が降ると塗料の定着が悪くなったり、最悪の場合、塗料が溶け出したりします。このような状態で塗装を行うと最初は良いですが耐用年数より短く塗装の膨れ、剥がれといったトラブルが起こってしまいます。
一般的であれば雨天の場合は工事を延長する形となります。(但し、業者判断によって工事を行うケースもあり)
雨天による工期の延長は追加料金の対象?
雨天によって作業が出来なく工期が延長した場合、通常は追加料金の発生は起こりません。見積り通りの金額で問題ありません。
しかし、悪質業者になると雨天延期で工期の延長による追加料金を請求してくる可能性もあります。見積もり時や契約前に必ず雨天による工事の延長はどのようになるのか確認をしておきましょう。
工期が延長されるデメリットとしては窓の開閉、洗濯物干しでの不便ですが、こればかりはしょうが無いことです。綺麗で納得のいく仕上がりのための延長タイムと思って我慢しましょう。
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