悪質業者の契約手口

悪質塗装業者・リフォーム会社がよく使う契約を取るための手口

塗装業界と言うのは特別な資格を有することなく始めることができるため、知識や技術不足で会社を起業する人もいます。また相場がわかりにくい事から口で上手いことを言って工事費用を多額に見積もったり、手抜き工事をして利益を上げようとする業者もいます。

特に外壁塗装においては訪問販売による被害の相談が多く国民生活センターに寄せられています。

営業の人間も契約を取るため、口上手に過度なサービス、割引を行なってきたりする傾向もあります。悪質な塗装業者やリフォーム会社に騙されない為にも悪質業者がよく利用する手口を知って防波線を敷いておきましょう。

以下、悪質業者が使う代表的な契約手口です。

契約を急がせる

期間限定のキャンペーンと称して大幅割引をして契約を急かしたり、口約束で工事の契約をしようとする業者には注意をしましょう。

口約束による契約など言語道断。必ず見積書を提出してもらい、契約書等の書面で工事契約をしましょう。また契約を急かす場合の常套句が「本日中の契約なら大幅割引」など緊急性や限定性を煽るような営業マンには要注意。

不安を煽ってくる

住宅の不備を突いて「すぐに工事をしないと大変…」「今、工事をしなければ後々、さらに高い費用が発生する」などと不安を煽るような言葉を並べ立てて契約を急がせるのも代表的な契約手口となっています。

よほどの事がない限り、外壁の塗り替えに緊急性を要するトラブルは少ないです。

まずは住宅の不具合や劣化を認知して複数業者へ見積り依頼、そこから業者選びに熟慮する余裕は充分にあります。

規定以上の耐久年数を提示する

悪質業者では塗料の耐久年数を偽って提示してくるケースもあります。現在、最も長い耐久性のある塗料でも20年前後が耐久値となります。

それなのに20年以上の耐久性があります…30年は塗料の耐久性があります…などと塗料の耐久年数を偽る業者にも注意をしましょう。

使用する塗料によって耐久年数は異なります。また耐久年数が長いほど塗料の価格も高くなるので工事費用も高騰します。

常識的に無理な値引きを提示してくる

モニター工事として…モデル工事として…などと前振りをして工事価格は半額にすると提示してきたり、足場費用をサービスします…など、業者の利益を考えれば常識的に実現が難しいような値引きを提示してくる業者や訪問販売には注意をしましょう。

正直、過度な割引やサービスと言うのは業者の首を締めるだけです。このような言葉は契約を取る為の売り文句。

実は別の項目に工事金額を上乗せして適正価格を保っていたり、酷い悪質業者になれば値引きすると言いながら適正価格以上の見積りや請求をしてくる可能性もあります。

外壁塗装でトラブルが多い理由

外壁の塗り替え、リフォームは国民生活センター等に寄せられる被害相談が増加傾向にあります。その理由として…

• 相場（適正価格）がわかりにくい
• 依頼者が知識に乏しい
• 手抜き工事されたかの判断が難しい

このような理由で消費者を騙しやすい業界の為、悪質業者も多く参入しています。

まったく知識がないと訪問販売に来て住宅の不具合を指摘されてしまうと不安になります。 そのまま営業マンの口車に乗せられて契約をしてしまう…なんて事例は多くあります。

悪質業者の契約手口や手抜き工事などに騙されない為、依頼者側も最低限の知識を養い、優良な業者を選ぶ、見つけることが大切となって来ています。

まずは訪問販売による工事契約は全て疑ってかかる位の意気込みで接触すると良いでしょう。